栗祭り ’22 | 府中まちコム
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作成日 2022.09.28

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

栗祭り ’22

2022年9月28日(水)

コロナで中断を余儀なくされていた栗祭りが復活。大國魂神社に続くけやき通りに賑やかな囃子の音が流れている。境内は、遅れてきた夏祭りを楽しもうという気分もあるのか、大勢の人で賑わっていた。

武蔵野はかつて良質な栗の産地だったという。府中に越して来た頃は散歩の途中によく栗畑を見かけたが、いつの間にか小洒落た住宅が立ち並ぶようになり、栗の林を見て季節の移ろいを感じる機会も減った。参道に隙間なく屋台が立ち並ぶ中、栗の売店は見落としてしまったが、越して来た当時の色々なできごとが思い出された。秋の祭りは郷愁を誘う。

参道の両側には260本を超える献灯が並んでいる。市内のさまざまな文化団体が奉納したという絵や書が行灯に仕立てられている。子供が描いた絵もあれば、プロの画家や書道家の作品もある。バラエティに富んでいて見飽きない。

中には爆撃を受けて廃墟と化したウクライナの集合住宅の写真を配したものや、「平和」という文字を大書した作品もある。この先少しでも世の中が良い方向に進むようにとの切なる願いは神様に届くだろうか。

(関口まり子)