府中街道沿いの遺跡発掘現場

2022年11月2日（水）

気が重い通院の予約日。久しぶりに府中街道を西国分寺方面に向かうバスに乗った。通り過ぎる家並みをぼんやり眺めていたら、道路沿いの空き地で数人の男女が地面を掘ったり土を運んだりしているのが見えた。溝のような形の穴が掘られている。発掘作業らしい。

市民球場交差点の手前、このあたりは前回見たときは確か駐車場だったような気がする。その前に何があったかはもう思い出せない。

診察を終えた帰り、途中下車して発掘現場を覗いてみた。作業中の人に聞いたら、古代の道路跡かもしれないという。

関東地方に遺跡が断トツに多いのは高層建築物の建設が多いからで、古代人が好んで住んだからではないらしいが、途方もなく長い歳月を経て、古代の人の暮らした跡が目の前に出現し、それを目近に見られるとは。寄り道もまた楽しである。

（田中則夫）