『コーダ あいのうた』 | 府中まちコム
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作成日 2022.12.16

この記事の分類 府中絵日記, 映画評

『コーダ あいのうた』

2022年12月16日(金)

今年の前半にちょっとした話題を提供してくれた映画に『コーダ あいのうた』という映画がありました。一口で言えば、耳の聞こえない家族の物語です。その家族の中でただ一人、耳の聞こえる女の子がいて、他の三人は耳が聞こえないという設定でドラマが展開します。

耳が聞こえる女の子、ルビーには歌の才能があるという設定もされており、この映画が問いかけている聾(ろう)、耳の聞こえない人と聞こえる人とのコミュニケーションがもたらす軋轢や、時には弊害もかいま見えます。

手話を用いた表現も、この映画の見所として楽しませてくれているようです。この映画、実はリメイク版で2015年には『エール』というタイトルで日本で上映されました。

当時フランスでは、とても評判となった映画です。この映画を見ていたので、今回の『コーダ あいのうた』を見た時、また違った楽しみ方もできました。

監督がこだわった、実際耳の聞こえない役者さんを使っている事も、表情や手の動きにもとても説得力がありました。話題を提供してくれた、心あたたまる映画の一つです。

※コーダとは聾(ろう)の親を持つ子どもという意味

(佐藤基容志)