荒天に出かける読書会 | 府中まちコム
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作成日 2023.06.02

この記事の分類 府中絵日記, , 講座・スクール

荒天に出かける読書会

2023年6月2日(金)

ご近所(?)で開催された、「三鷹の夜☆月いち読書会~科学と文学の間(あわい)に~」に参加した。テーマとなる作品は、カート・ヴォネガットの『ジェニー』。府中まちコム舎でも、昨年の協働まつりで読書会を開催しており、会そのものに対する興味もあった。

ヴォネガットは若い頃に読んで面白いとは思ったのだけれど、ファンと名乗るほどではなかった。死後に出版されたエッセー集『国のない男』を読んで、通底する人間への賛歌、ヒューマニズム礼賛が心に響いたので、改めて過去作品を再読しているところ。

バスで国分寺に出て中央線で三鷹駅へ、南口コンコースを端まで行くと市の建物があり、そこに三鷹ネットワーク大学がある。折からの台風襲来で土砂降りの雨なのに、参加者が10人以上いたので驚いた。連続する講座なので殆どが常連の方だったが、初参加の方も数名おられた。

原文まで読み込んでくる衒学趣味の方と、作者のことを全く知らず1~2回通読しただけの方がいて、時間制限は1時間半しかない。こりゃファシリテーターは大変だと思ったら、偏ることなくうまくフラットにまとめられていて感心した。

私はといえば、自分の感想を言う段になって伝えたかったことがきちんと言えず、がっかりする始末。表現は訓練しないと上手にできないと痛感させられる。ああ言えば、こう言えば、と後悔した。そして、もっともっと読みたいと思う。本当に読書は素晴らしい。

次の読書会の開催を検討しているところだが、今回の経験を活かして、「参加して良かった、もっと読みたい」と思える会にしたい。

(浅田るい)

三鷹の夜☆月いち読書会~科学と文学の間(あわい)に~https://www.mitaka-univ.org/kouza/A2353300