押立 どんど焼きのつどい | 府中まちコム
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作成日 2025.01.13

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

押立 どんど焼きのつどい

多摩河原どんど焼き

2024年1月13日(月)

初めてどんど焼きを見た。

正月気分がまだ抜けきっておらず、日にちを間違えて前日にも行ってしまった。写真の展示があり櫓の中を見学できるようになっていて、主催者である地域団体の方が解説してくれた。もう50年以上続く行事で、のべ130人を超すボランティアが参加しているとのこと。

竹を切り出して運ぶ、藁を集める、櫓を組む、いずれも大勢の人の手と熟練者の知恵が必要で時間もかかる。AI が活躍するコスパ・タイパ志向のこのご時世に、こう言っては何だが、“大掛かりなのに一銭の得にもならない”こうした行事が、途絶えずまだ残っているのを少し不思議に思う。

本番は朝8時の点火で、燃え落ちるまではたったの2分。土手の上から撮影していたが、そこまで熱気が来て暖かかった。竹の爆ぜる大きな音、一気に燃え上がる炎、その迫力に感動した。確かに厄が払われるような気がする。なるほど、だから続いてきたのだな、納得。

どんど焼きの残り火で焼いた餅で、本当にコロナやインフルエンザが予防できると信じる人は現代には多分いない。しかし、厄災を怖れ無病息災を祈り、炎に浄化の力を感じる人の心は変わらない。

(浅田るい)