始末に負えないゴミの処理 | 府中まちコム
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作成日 2025.05.15

この記事の分類 府中絵日記, 生活

始末に負えないゴミの処理

2025年5月15日(木)

住居用洗剤などを入れた段ボール箱を久しぶりに覗くと、モコモコの泡がそのまま固まった感じの、カルメ焼きのお化けのような物体が底にへばりついていてギョッとした。「劇薬、要注意」と赤字で大書した紙が手前のビニール袋の中に見えた。
「苛性ソーダ。手作り石鹸の材料。ゴーグルと手袋を着用のこと」

石鹸を作ったのは何年も前。上々の出来だったが面倒なので続かず、使い残しがいつのまにか変質していたらしい。箱をスチール棚から下ろすと、置いてあった部分が真っ黒に変色していた。

ネットで調べると回収は業者に頼むべしとある。数社に電話したが、どこも一般家庭には対応していない。役所に相談したらというので市に尋ねると、市は回収せず業者の紹介もしないという。都の相談窓口に電話すると「お住まいの地域の役所に」と言われた。

都のサイトで見つけた認定業者リストを頼りに片っ端から電話し、諦めかけた頃、やっと引き取り可能の業者にたどり着いた。高額になるので他にも持て余しているゴミがあれば一緒に出したらと言ってくれた。ベランダの残土もOK。ああこれで安心して死ねるわ、と思った。

老いの身にゴミの処理はけっこうきつい。気が重い。地球環境の課題もちらっと頭をかすめるし…。

(関口まり子)