けやき並木の美観 | 府中まちコム
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作成日 2025.10.03

この記事の分類 場所・施設, 府中絵日記

けやき並木の美観

2025年10月3日(金)
膝関節の手術後やっと杖無しで歩けるようになったので、先延ばしにしていた美術館訪問を思い立った。東府中駅から府中市美術館へ。

気分がよいので帰りはケヤキ通りを散歩することにした。府中駅の近くまで来たら、木々の下草がきれいに刈られて土の色がほっこりと見える。盛り土部分を囲っている柵のあちこちに立入禁止の三角ポールが置かれているのは、整備作業中というわけか。黒と黄色ではなく緑と白の縞が柵に塗られているのは、さすが緑の府中、工事現場でも美観を尊重しているのかと思ったのだが、見れば至る所に「これらを壊した場合には通報します」の警告板。「路上喫煙等の禁止行為は過料二千円」も。まるで「寄るな、さわるな。あなたは犯罪者予備軍」と言われたようでたじろいだ。

いつだったか、友人たちとここで待ち合わせたとき、先に着いた二人が石垣ベンチに座ってお喋りに興じていたっけ。幼児が平均台よろしく上面を歩き、得意顔でぴょんと飛び降りる微笑ましい光景も目にした。

並木を守り、育て、慈しむために条例が制定されたらしい。いずれ石積の上面に鉄条網やガラスの破片を埋め込むことになるのかも。座ることを拒否する椅子。シュール過ぎる。

(金井純子)