図書館に電子レンジ現る

2021年5月15日（土）

ちょっと前の市報に図書館に書籍の除菌器械が導入されたとの告知があったが忘れていた。予約した本が入ったので中央図書館に出かけ、思い出したので探して使ってみた。

返却本コーナーの、世の中にはこんな本もあるのかという発見が楽しいので、大体いつも見るようにしている。だが待てよ、もし前の借り主が感染していたら、ここにある本は危ないのではないか。と、思いつつ借りていた。

出口近くの新聞雑誌コーナーの隅に置かれていた。本を開いて庫内のスタンドに立てかけ、扉を閉めてスイッチを押して、チーンと鳴ったら終わり。取り出すと消毒した後の匂いがする。一度に６冊まで投入可能、操作は電子レンジとほとんど同じ。

すっかり慣れてしまったが、中央図書館はオープン当初から公共サービスにしてはハイテクで感動したものだった。だから、実のところ消毒マシーンも驚くにはあたらない。そのうちきっと、ドローンで本を配達しだすに違いない。

図書館は「あらゆる人に開放されている望めば手が届く叡智のあるところ」で、比類なきサービスだ。ハイテクでもローテクでも、いつでもいつまでも、そこにあって欲しいと思う。

（浅田るい）