府中公園で鶯の声を聞く

2024年4月29日（月）

朝、府中公園の縁石に腰を下ろして休んでいたら、ホーホケキョ、ホーホケキョと、いやにしつこい鳥の鳴き声。誰かがスピーカーで流しているのかと疑ったが、どうやら本物らしかった。

あらためて季節の移ろいを感じたのは、一週間ほど体調を崩して家に閉じこもり、外の空気に触れていなかったからだ。微熱が続き、咳が止まらず、膿性の痰をひっきりなしに吐く状態になって堪えきれず近くの医院に行ったら、「風邪の症状のある方は先にお電話を」と門前払い。それでも親切に近辺の医院を紹介してくれたので電話してみたのだが、1軒目は1日2名限定で目下予約満杯。2軒目はずっと電話中だったが、何度目かにやっと通じた。

診察はあっけなく終了。コロナもインフルエンザも陰性で、咳止めなどの薬を処方してくれた。正直、コロナの心配はしておらず、このつらさを注射1本で何とか消し去ることはできないものかと密かに期待していたのだが、一点突破全面展開は叶わず。

今、喉の痛みはいくらか和らいでいるが咳は続いている。だが診療を受け付けてくれただけで、「お医者さん」はありがたいと思った。

木々の緑が眩しい。鳥の声を聞く朝の空気は爽快である。

（関口まり子）