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作成日 2019.08.24

この記事の分類 イベント・祭り, 府中絵日記

武蔵野台地から日本人の起源を探る

考古学✕DNA講演会ちらし

2019年8月24日(土)

 日本人はいつ、どこから日本列島にやって来たのか。考古学者達は出土した石器を手がかりに、生物学者達は骨や遺物のDNAを手がかりに地道に研究を重ねてきた。その最新成果が聞けるというので、文京区内で開かれた講演会に行った。

 人類の祖先はアフリカ人だと言われているが、その何代目かの子孫がどうやって遥か遠くの日本列島にたどり着いたのか。DNA研究のめざましい進展によって日本人のルーツが少しずつ解明されているが、未知の部分も大きいようだ。

 そもそも講演会に行こうと思ったのは「武蔵野台地から日本人の起源を探る」というタイトルに惹かれたから。府中市内では散歩中によく発掘現場にぶつかる。日本列島に人が現れたのは4万年ほど前らしいが、そんなに古い生存の痕跡が本当に武蔵野台地から見つかるのだろうか。

 考古学は20年前の旧石器捏造事件で壊滅的打撃を受けた。捏造の主な舞台が東北地方だったため、それまで軽視されていた武蔵野台地が注目されるようになり、野川流域、立川、府中などで発掘が行われ、画期的な発見もあったという。

 近年は大規模開発が減って発掘の機会が狭まるなど、研究者達の苦労が偲ばれるが、謎がさらに明らかになるのを期待したい。

(田中則夫)