随想 | 府中まちコム | Page 2
府中まちコム

随想

時の流れゆくままに・36

2024年2月5日(月) 能登半島一帯が最大震度7にも及ぶ大地震に襲われ、甚大このうえない被害に直面してからもう1ヶ月余が経過した。被災者の方々のために何かしらお役に立ちたいという気持ちだけはあっても、既に老いの八十路入…

時の流れゆくままに・35

特段の意図もなく昨今の世相にあれこれと想いを廻らしているうちに、何故か突然、「汚染」という言葉が脳裏の奥から湧き上がってきた。この言葉は、一般的には、放射性物質や有毒化学物質などが、人間社会や自然界へと広く拡散することを…

時の流れゆくままに・34

ウクライナとロシア、さらにはイスラエルとハマスのあいだで絶え間なく繰り広げられる凄惨な事態は、日々その惨劇の度合いを深めゆくばかりである。一人の人間として己の無力さを痛感はするものの、だからといって、敢えてそんな状況に立…

時の流れゆくままに・32

深夜の午前1時、多摩河畔の南の空高くには美しい満月が輝いている。こんな時間に多摩河原へとやってきたのは、それなりの訳があったからである。中学生時代まで鹿児島県の離島暮らしをしていた私は、明るい月光に照らされてくっきりと地…

「日記が続かない」を打破 ~習慣づけるヒント~

2023年9月21日(木) 2年も前のことだが、物置の隅で眠る段ボールの中から、立派な装丁の日記帳を掘り出した。日記を続けられたためしがない私が、1日分の書くスペースが少なければ続けられるかもしれない、という淡い期待で、…

時の流れゆくままに・31

府中市住吉小学校前から多摩郵便局や読売新聞社印刷施設の裏手を通り抜け、遊歩道を郷土の森方面に向かって進むと、その道沿いの左脇に生垣に隠されるようにして小さな休憩所が設けられている。そこには府中市民憲章の彫り刻まれた小ぶり…

時の流れゆくままに・30

80年も生きていると、驚くような事態に直面することもしばしばではあるが、ごくありふれた自宅周辺での早朝散歩の際、まるで想定外の出来事に遭遇することはさすがに珍しい。先日、徹夜仕事をしたあと、その余勢に駆られて行きつけの多…